原書で読んだわけではないのですが(伊藤道治さんの現代語訳)、伊藤仁斎の『童子問』、なかなかです。
おだやかで情に厚く、悠揚迫らず、正しい心のものでなければ、『論語』のはかりしれないすぐれた点を理解しつくすことはできない。性格がかたよって発達し、めずらしいことを好み、高級らしいことに熱心になる者では理解できるものではない。
善者は善を見、悪者は悪を見るというように、善なる『論語』は、善なる心が備わらなければ理解できないことをいう。
こう言い切る仁斎に、ほれぼれします。しばらく、個人的には、『童子問』ブームとなるでしょう。
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