山梨県の甲斐大和にある棲雲寺は前にも紹介しましたが、鐘楼と撞木の写真が残っていました。撞木はりっぱなもので、180センチもありました。これほどりっぱなものは、群馬県川場村の吉祥寺以来です。どちらも、臨済宗幻住派に属する寺で、両寺の開祖は留学僧で、中国の天目山の中峰明本に学びました。鎌倉円覚寺の鐘楼もりっぱなものです。りっぱな分、思い入れも強いのだと思います。ようするに、中国の寺院のコピー(フルバージョン)なのです。手加減しないところに、棲雲寺の開祖の業海本浄の本気がうかがわれます。
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