2021年8月16日月曜日

70歳を「従心」という

  孔子は、70歳の心境を「心の欲するところに従い、矩をこえず」と言った。漢文だと「七十而従心所欲、不踰矩」で、ここから70歳の雅称を「従心」という。「従心」の背景には、三つの大きな事件があった。

69歳:56歳から始めた諸国行脚(道徳による政治の実現を目的とした)に終止符を打って、魯に帰った。

70歳:弟子の顔回が死亡した(32歳)。

71歳:息子の鯉が死亡した(50歳)。

 道徳による政治の実現を「頑張った」~「頑張らなくなった」

 道徳による政治の実現したいという「執着があった」~「執着がなくなった」

 こういう状況から「心の欲するところに従う」という心境になったものと思われる。

 発言の状況がわかると、その発言の意味合いがよくわかるが、状況がわからないと、表向きはわかっても、ぜんぜんわからない。(とつくづく思う。) 



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