2024年6月8日土曜日

汝窯

  本棚を整理していたら、『大観』という、台湾書がでてきた。おそらく、2006年に、真柳誠教授に誘われて、故宮博物院図書館に図書調査に行ったときに、購入したものと思われる。汝窯の青磁が21点の写真が載っている。世界中で70点あるうちの21点である。

 北宋時代に宮廷用として焼かれたもの。かつて42億円で落札されたという記事もある。東京国立博物館などにあるかもしれない。

 フォルムが良く、端正で、清廉。写真をみるだけで、満腹になる。世界で3腕しかない(それが日本に有る)窯変天目茶碗のきらびやかさも良いが、好みとしては汝窯が良い。お金があったら手元に欲しいぐらい。

 以前、ひなびた味わいの大井戸茶碗を持っていました。脆そうで、割りそうな気がしたので、人にあげてしまいました。大井戸茶碗は朝鮮由来で素朴、汝窯は中国由来で端正。好みは、年齢によって好みは変わるのでしょう。




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