7月22日(休)に、棲雲寺に行ってきました。
まず体で感じる空気感。音の無さ。目の前に空と山しかない。
中央線の甲斐大和駅からバスで12分。帰りは歩いたので、90分。
今では2車線の道路ですが、途中の峠の案内板には大正3年の〔牛が荷物を運んでいる〕写真があって、困難な細い山道だったようです。つまり、甲州街道から、7キロくらい、細い山道をたどると行き着く寺だったようで、知る人ぞ知る、名刹だったようです。
開山は業海本浄(ごっかいほんじょう)で、中国の天目山で8年間修行してきました。当時の禅宗は臨済五山といって、文学僧や役人僧であって、座禅もしなかったようです。求道者は、道を中国にもとめて留学しました。中国では、厳しい修行が行われ、その成果を日本に持ち込んだのが臨済宗幻住派です。(本来を失った)ぬるい禅宗~(本来の)きびしい禅宗を取り戻したのです。
中国の本家は、人里離れた山奥で、もっぱら座禅し、生涯未悟といって、座禅をやめませんでした。それに倣って、業海も、人里離れた山奥を選んだようですが、写真の山道を思うと、本気の禅宗を目指したことがわかります。帰りは、丁度よいバスが無かったので、歩くことにしました。太陽がてりつけ、後悔心もありましたが、峠の案内板の写真をみることができたので、大収穫でした。
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