わが家に、新人さん。伊藤仁斎の「居易以俟命」(易に居して、以て命を俟つ)が来ました。力強くて良いですねえ。
『中庸』のことばで、「君子居易以俟命、小人行険以徼幸」(君子は易に居して以て命を俟つ。小人は険を行い幸を徼む)、つまり君子は安全な所にいて運が巡ってくるのを待ち、小人は冒険をして幸いを求める。
単純に、安全な所といえばシェルターの中。そういうところで、ただ天命を待つことを、仁斎が願うわけがない。どのように解釈したのか、知りたくなりましたが、仁斎に『中庸』の注釈書は無いから、『論語古義』ほかの著作から探すほかない。
単純に、安全な所といえばシェルターの中。そういうところで、ただ天命を待つことを、仁斎が願うわけがない。どのように解釈したのか、知りたくなりましたが、仁斎に『中庸』の注釈書は無いから、『論語古義』ほかの著作から探すほかない。
『論語古義』顔淵篇「死生 命あり」に、「天命はおとなしく甘受しなければならぬ。人事は尽くさねばならぬ。天命をしる者は、自分の力を尽くしたうえで、ひとすじの毛ほどの期待をも天命に対して持ってはならぬし、怨みをもってもいけない。」という解説がありました。
君子は心安らかな境遇(人事を尽くし、一点のくもりがない心)で天命を待つべし。
小人は心険しき境遇(中途半端で、曇ったこころで)で幸福を追いもとめる。あかんよ。
小人は心険しき境遇(中途半端で、曇ったこころで)で幸福を追いもとめる。あかんよ。
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