右は、山脇東門の「東門随筆」。日本で最初に解剖をした山脇東洋のむすこさん。ご本人も解剖をしています。
昨夜、10時ころまで校正していたのですが、どこまでやったか印をつけていないので、あ~、と苦悶している最中。
基本的態度は、物事は曖昧にしないで、きちんと突き詰めようよ。ということです。中国医学の最大の欠点があいまいですから、なるほどです。
たとえば、「医は意なり」といい、治療はことばで説明できないものだという人がいるけど、説明できるところまで説明すべきではないか、と言っています。脈診はわかるのに時間がかかるからといってあいまいにする人がいるけど。鍼は気だとかいって分かった風なことをいう人がいるけど。東門先生は、こういうことが嫌いだったようです。
中身的には、今まで読んだ中で、一番すきです。和田東郭の『蕉窓雑話』もいいと思ったけど、もっと相性がいいかも。
『蕉窓雑話』の中で、始めに入手した鶴の絵は、その時はいいと思ったけど、あとから絵の見所をおそわり、実際の鶴を観察したらば、いいと思ったその鶴の絵は見るに堪えない。というような話があります。
教訓「止まるな!」。「東門随筆」は目覚めさせてくれます。
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