白水ダムといっても、ため池の堤防です。ため池の余ったみずが、堤防を流れくだるさまが、白のカーテンのようで、なんともきれいなものでした。連れて行ってくれた方は、進入禁止の前からしか見たことがないと言ってましたけど、行ったときには、何人も乗り越えて、ダムの真下まで行っていたので、私たちも行くことにしました。
遠くから眺めるのと、真下で見るのとは大違いで、なんとも迫力のある水のカーテンでした。水のにおい、空気の流れ、音、恐怖感。連れて行ってくれた人も、興奮気味で、右に登り、左にかけ上がり、あらゆる角度から堪能していました。土木屋の小宮山さんがみたら喜ぶだろうな、と思いながら、ぼくも堪能しました。
名水のわき出るところで、お水をいただきました。町に戻ると、名水の里ですといって、お水を出してくれるのですが、それは水道水のようでした。カルキの臭いがしましたから。名水をのまなければ、水道水でもおいしいのでしょうけど。町の人は、無料の名水を汲みに来ていました。ごく当たり前に飲む水が、名水であるのは、なんと幸せなことでしょうか。東京に旅行にきたら、まずい水で、辟易するでしょうね。
やはり、文化は、気候風土から生まれると思います。してみると、鍼灸医学は、どういう気候風土から生まれたのか。とても、気になります。何となくわかっているのは、九鍼は南方起源であること、経脈説は南方由来であること。さて、その、南方とは、どの当たりのことなのか。どんな、気候風土なのか。来春に学術交流に行くところの南京市は、南方に属するだろうから、この意味でも楽しみなのであります。
ご指名いただきありがとうございます。笑
返信削除白水ダム(正式名称:白水溜池堰堤)はきれいですよね。
私の日本で一番好きなダムです。
大分は縁の深い場所でして、1か月ばかり研究のために住んでいたところでもありますし、なにしろ白水ダムは私が所属していたゼミの担当教授が世に広めた「自信作」です。
住んでいたころは何度か足を運んだものです。
私の研究は土木施設を歴史や景観といった二次的な要素で、町づくり、町おこしに活かすことでしたので、見た目も重要になってきます。
その研究の過程で日本中の土木施設を見渡したとき、一番美しい橋=「錦帯橋」、一番美しいダム=「白水ダム」という、私の結論になったわけです。
この地域の地盤は弱いです。
それを補うように作られた階段状と曲線のきれいな擁壁。
作られた当時、石工の技術が集積した場所であったのもあり、石の積み方も美しい。
それ以上に美しいのは水の流れ。
言葉では表現できないどころか、写真でもちょっと違う。
やはり行って体感した人でなくては感じられない美しさがあります。
そしてこの地域の方々の水に対する思いは、東京の人にはわからないと思います。
私もわかりませんが、強い思いがあることだけはわかります。
まさに「水は農家の魂なり」です。
いや、しかし、久しぶりに白水ダムという名称を目にしました。
ありがとうございます。
今年の、錦帯橋と、白水ダムは、小宮山さんの魂だったんですね。思わぬところで、一気にワンツーフィニッシュしました。どこかで因縁がつながっているのでしょう。
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