2018年7月5日木曜日

鈴木大拙『無心ということ』

 角川ソフィア文庫の、同著を買いました。全6講、全79の短文で構成されています。自序によれば、東京の同信会という東本願寺の信徒諸君、知識階級の方々の要請による講演を文字化したものである。

 昭和19年の講演だから、きっと、配布資料なしで、ただ聞くだけの講演だとおもいますが、読んでも中身が濃いのに、これを聞いて理解しているとしたら、東本願寺の信徒という方々は、相当に知的です。

 この文庫は、平成19年に発行されてから、平成29年で20刷を数えている。半年に1回、増刷を加えている。鈴木大拙が良いのか、無心というテーマが良いのか。しかし、無心を説明するのに、大拙で、6講を要するのですから、かなり偉大なるテーマだということがわかります。

 短文で構成されているから、空いた時間にこまめに読めば良いのですが、空いた時間くらいでは1文すら読み終えず、なかなかの難行なのです。




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