2012年8月13日月曜日

自由な治療

昨日は、大阪のオリエント出版社主催の講習会で、3時間ほど講演してきました。おおきなテーマは「自由な治療」で、既成の知識や概念に束縛されない、原初のすがたに基づいた鍼灸について話しました。既成の知識や概念とは、臨床実践を総括ともいえる、陰陽五行説とか、経穴学、処方学です。学校で勉強したことです。
 料理でいえば、料理のレシピがあれば、これに基づけばある程度の料理ができます。できばえの責任はレシピにあります。料理のセンスよりも、レシピに忠実であることが求められます。レシピがないときは、各人が各自の料理を作っていました。できばえの責任は作った人にあり、料理のセンスが求められます。
 そんなことを考えながら、各人が好きなよう治療することを、自由な治療と考えました。それが、原初の鍼灸のすがただったでしょう。
 今は、レシピを追って、原初のすがたを忘れ去っていると思います。自分でさわって、自分で判断して、自分で治療する、この単純なことを忘れ去っています。いちど、原点をたずねてみてはどうでしょうか。
 「自由」ということを「治療」と結びつけてみましたが、原稿もなく、配付資料もなかったので、この報告も、???な感じだと思います。細かなところは、出席者に直接聞いてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿